外部から要求された物・サービスを作りさえすれば売れる時代は終わり、自ら価値を積極的に作り出さなければ売れない時代が到来しています。
つまり価値を生み出すということを今まで以上に求められる時代といってもいいかもしれません。物・サービスづくりから価値づくりへの頭の転換が必要です。

経済原則に従えば価格は需要と供給の均衡点で決まりますが、少なくとも価値が価格を上回らなければ需要自体が生まれません。つまり価格とは価値に付随するものであり、例外的な場合を除きその逆はありえません。最低限、価格よりも価値が大きいことが必要となります。つまり価値≧価格であるべきなのです。

ただしここで重要なのは物・サービスを作り出している供給者側が評価する価値ではなく、顧客である需要者側が評価する価値です。

したがって顧客が不足していると感じるものを作り出して提供すれば価値が生まれます。必要は発明の母といいますが、顧客にとっての不足は価値の源泉となります。

顧客が不足していると感じるものは現時点と将来時点で異なります。現時点で顧客が不足と感じるものが現時点における価値とすると、将来において顧客が不足と感じるものは将来における価値、すなわち新しく生み出される予定の価値と言えます。

近年の経済グローバル化に伴う競合相手の増加、従来品の付加価値の低下、デフレーション、円高などの経済環境の変化は現時点における価値を引き下げる結果となっています。そして既存製品・サービスの現時点における価値が下がることによって価格も同時に引き下げざるを得ない状況にあります。よほどのことがない限り現時点における価値が上向きになることは期待できません。したがって将来における価値をいかに作り上げるかが重要になります。

将来における価値、すなわち将来において顧客が不足と感じるものを正確に予測することは困難です。なぜなら顧客自身が将来不足するものが何であるかを予測していないからです。
ところが価値創造者として、顧客が将来不足すると感じるようになるものを提供すること、すなわち将来における価値を作り出すものがいます。このような存在は天才経営者や天才発明者・技術者などと呼ばれたりもします。しかしながら天才であろうがなかろうが将来の価値を作り出すことができなければ生き残ることも難しいのかもしれません。価値創造プロセスについて今までとは異なる時代が到来したと考えるべきです。つまり望むと望まざるとにかかわらず創造者・クリエーターとして将来の価値を作り出す存在になる必要があります。

とある天才経営者の言葉を借りると、「創造とは点と点を結びつけること」とあります。
すなわち創造とは無から有を作り出すことではなく、既に存在しているものを結びつけることによって生み出されることのほうが多いのです。
ここで特許法の話をしますと、発明について特許を取得するためには最低限、新規性と進歩性が要求されます。新規性は文字通り新しいことですが、従来のものと多少でも差異があれば新規性があるということになります。次に進歩性ですが何を基準に進歩しているかを従来技術を基準に判断します。つまり従来の技術などが持っていた問題点を起点にそれらの問題点を克服するような技術であれば進歩性ありとなります。これを言いかえれば特許法においても法的保護に値する創造を無から定義しているのではなく、既に存在しているものを起点に定義づけしています。
これは発明の定義が自然法則の利用とあり、自然法則自体がそもそも無から生まれるものではないからとも考えられます。自然法則という既に存在していたがそれまで発見されていなかった性質を利用したのが発明の概念なのです。

価値づくりとは将来の価値をつくることであり不確実性が高いものでもあります。しかしながら価値づくりが創造である以上、無から有を作る必要はなく既に存在する点と点を結びつけることができれば価値づくりも可能です。ただし点が少なければ創造も小さくなり、それによって生まれる価値もそれなりになる可能性があります。いかに多くの点を見つけるかが価値づくりには重要となります。
点と点を結びつけ、未来への価値を創造し、価値づくりにまい進する企業様、事業主様をご支援いたします。
サービス紹介を是非ご覧ください。

価値の創造に不可欠なものは顧客が不足しているものを感じとる嗅覚と不足しているものをつくりだす創造力です。
